2010年04月20日

タミフル汚染

6月13日東京で行われる
『バイオ・レゾナンス医学会 全国大会』に向け、
仕事の合間を縫って
その準備をしています。

私のテーマは・・・

『バイオ・レゾナンス医療の基礎と臨床』

・・・ですので、
矢山クリニックで行われている
『バイオ・レゾナンス医療』
『ホロトロピック医療』の基本を振り返って、
まとめています。

さて、『5つの病因』1つ・・・

『金属汚染』

・・・を引き起こす原因の1つに、
『飲料水』sweat02の問題が挙げられます。

現在、飲料水を汚染して問題になっているのは・・・

● 塩素
● トリハロメタン
● アルミニウム
● 鉛
● 水銀
● 寄生虫
● 産業廃棄物
● 産業排水・生活廃水
● 農薬・化学肥料・除草剤・殺虫剤
● 薬剤

・・・等など。

有害金属だけでなく、
病原微生物化学物質による水質汚染も大きな問題なのですが、
医師の1人として、大きな問題を思い出しました。

それは・・・
新型インフルエンザで使用が急増した、
抗インフルエンザウイルス薬、『タミフル』の水質汚染。

日本は、世界中のタミフルの約7割を消費すると言われており、
既に国内の河川では
下水などから入ったと考えられる
『タミフル』の代謝産物が微量ながら確認されています。

タミフルなどの医薬品が河川に入り込む経路は、
尿などの排泄物や、
飲み残した薬を台所洗面所トイレに流す場合などが考えられます。

河川に流れ込んだタミフルの代謝産物
水鳥などが飲んでいるうちに、
インフルエンザ・ウィルスが突然変異し、
タミフルが効かないような
強力な耐性ウィルスが誕生してしまうのではないかと
懸念されているのです。

環境への医薬品の残留は、
実はタミフルだけの問題ではありません。

鎮痛剤、向精神薬、強心剤、ホルモン剤、各種の抗生物質・・・。

私もつい最近知ったのですが、
なんと期限が切れた麻薬性鎮痛剤なども、
細かく砕かれ、普通に流しに処分され、
下水中に、そして環境中に流れ込んでいるのだそうです。

世界の各研究機関が調査中のようですが、
調査の結果、おそらくは・・・

『今すぐ人体や生態系に何らかの影響を与えるほどではない』

・・・という発表がなされるものと予想されます。

しかし、今すぐは大丈夫でも、
将来に渡っては大丈夫とは言えないのではないかと考えられます。

これからの医師は、
環境のことも考慮に入れて、
使用するならば、
できるだけ自然に近い薬剤を使用するよう、
心がけなければなりません・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)西洋医学
この記事へのコメント
重田先生 こんばんは。

飲み残し、使い残しのお薬、我が家にもあります…。
未だに 冷蔵庫の中には 愛犬の使い残しの薬…
私の飲み残し、使い残しの薬…。


生ゴミの日に 入れていいのやら…、でも薬物だからなぁ…と思ってたりしていました。
犬の目薬などは 液体だから、生ゴミに入れちゃいけないだろうし…、かと言って、流し台、洗面所には流せないでいました。

処理の仕方が わからないでいるのです。

薬だけではありません。

使わない頂き物のシャンプー、洗剤など、どうしたものか…と思います。

回収ボックスがあればいいのに…と思うのは 私だけでしょうか?
Posted by 冨田 at 2010年04月20日 22:32
冨田さん、こんばんは。

私も全く同感です・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年04月21日 19:15
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